2026年10月18日 記|北海道の自営業・電気工事士が本業の目線で書く、冬支度の記録

北海道の灯油が、過去最高値をつけた。
コープさっぽろの札幌地区は10月1日から1リットル159円。
稚内は162円、函館・釧路は161円。全部、過去最高だ。
現場を飛び回っていると、倉庫の灯油タンクと毎日向き合う。冬を前に、買い物で凌ぐ部分は凌いでおく。この記事はその記録だ。
いまの灯油価格は?
| 地域(コープ系) | 価格(10月1日から) |
|---|---|
| 稚内 | 162円/L |
| 函館・釧路 | 161円/L |
| 札幌 | 159円/L |
石油情報センターによれば、10月15日時点の道内平均は158.2円で、前週より3円上昇。北海道生活協同組合連合会は、このままでは190円程度まで上がる可能性を指摘している。
参考として、1999年の年間最高値は44円ほどだった。今はその3倍以上である。
なぜこんなに高い?
背景を整理すると、3つだ。
- 中東情勢──イラン情勢に伴う原油価格の上昇
- 円安──輸入原油がドル建てのため、円安がそのまま価格に乗る
- 物流と需要──夏積みの遅れと、冬に向けた需要の集中
コープさっぽろは国や道に価格安定化を要請。道内では署名活動も始まっている。うちのような現場の買い物レベルでは、政策は待てない。
家側の工夫で減らすしかない。
家計への影響はいくら?
北海道の家庭一世帯の灯油購入量は、年間およそ1,000リットル(道の資料ベース)。
単純計算するとこうなる。
| ケース | 年間の増加分の目安 |
|---|---|
| 1Lあたり15円の値上げ | 約15,000円増 |
| 1Lあたり190円まで上昇した場合 | 約31,000円増 |
3万円は、そこそこ美味しい店に30回行ける金額。
家側で減らせる部分は、減らしておきたい。
節約アイテム8選──Amazon・楽天で揃う
① タイマータップ
ストーブのつけっぱなし防止に効く。帰宅の30分前にONにすれば、着いたときは暖かく、不在時の消費はゼロ。就寝中の消費ゼロは大きい。
② サーキュレーター
暖房効率化の定番。天井に溜まった暖気を足元へ循環させて、暖気循環で約10〜15%の削減が期待できる(節約ガイドの試算)。エアコン併用でも同じ理屈だ。
③ 電気毛布(掛け・敷き)
寝る時間の暖房を灯油から電気へ振り替える代表格。タイマー付きなら、入眠後は自動で切れる。道内では定番の防寒アイテムだ。
④ ホットカーペット・こたつ
部屋全体を暖めず、過ごす場所だけ局所暖房。こたつは灯油高騰のたびに売れ筋に返ってくる。今年も省エネ暖房器具が人気だと報じられている。
⑤ 窓の断熱(断熱シート・厚手カーテン)
家の熱は窓から逃げる。断熱シートは千円台から買えて、施工は10分。電気工事士として言わせてもらうと、コスパ最強の省エネ工事はこれだ。
⑥ 湯たんぽ
電気も灯油も使わない。お湯を入れるだけの原点アイテム。就寝時の足元用に重宝する。
⑦ 電動灯油ポンプ
タンクからストーブへの給油が片手で終わる。こぼれない、冷えない。一度使うと手動には戻れない。
⑧ 灯油タンク(ポリタンク)
「冬待たずに早め確保」——日経が報じた通り、今冬は在庫も締まり気味。価格が上がる前の早め買い用に、適正な容量のタンクを用意しておくと動きやすい。
今週の買い出しリスト(Amazon・楽天で揃う)
使い方の3つのコツ
アイテムは道具で、減らすのは運用だ。現場目線で3つ。
- 一箇所集中+ドアの閉管理──リビングに集約して、他の部屋のドアは閉める。空間を小さくするのが最速の節約
- タイマーで自動化──人の記憶に頼らず、機械に切らせる
- 安い店で灯油を買う──セルフGSと宅配の価格差は意外に大きい。5円差なら1,000Lで5,000円
削減率や金額は環境・住まいで変わる。上記の数値は道の資料・節約ガイド等の試算に基づく目安。
SNSの声は深刻め
「北海道の灯油高騰が話題ですね。今月から都市ガス暖房物件から、灯油ボイラー・灯油暖房物件に引っ越しました。今冬の請求が怖くて既に震えてます」(X投稿より)
「暖房か食費削るか…命の選択迫る数字」(コープさっぽろの報道を巡るInstagram投稿より)
地元の報道でも連日取り上げられ、省エネ暖房器具の売れ行きが伸びていると各局が伝えている。みんな考えることは同じだ。
まとめ:冬は道具と仕組みで凌ぐ
灯油価格は政策待ちができない。だから、家側でできることは全部やっておく。
タイマーとサーキュレーターと断熱。この3つで、まずは照明のスイッチみたいに手から離す。
現場仕事の冬支度は、ここから始まる。
窓まわりの仕上げにAmazonで断熱シートを探すのが、今週の買い物だ。
寝る時間の暖房は楽天で湯たんぽを探す方向で検討中。電気も灯油も使わない、原点回帰である。



