
函館の春は、星型の城跡から動き出す
幕末、最後の戦いの地となった五稜郭。第57回 箱館五稜郭祭が、いよいよ2026年5月16日(土)・17日(日)の2日間、函館市の五稜郭公園特設ステージほかで開催される。北海道に本格的な行楽シーズンが訪れるこの時期、戊辰戦争の志士たちを偲びつつ、地元と全国のファンが函館に集う、北海道屈指の歴史まつりだ。
「雨天決行」? いや、ここは正確に伝えたい
検索の多いキーワードに「雨天決行」というワードがあるが、公式発表を読み解くと話はもう少し細かい。
公式スケジュール(箱館五稜郭祭公式サイト)によれば、
※ステージイベントについては雨天中止となります。
と明記されている。一方で、両日10時〜16時に行われる「五稜郭コスチュームプレイヤー大集合(郭内)」「フォトスポット 開陽丸・ポーハタン展示」「キッチンカー出店」といった特別イベントは、ステージとは別枠で進行する。つまり、
- ステージ系(土方歳三コンテスト・無血入場行進・開城セレモニー等)→ 雨天中止
- 郭内のコスプレ集合・展示・グルメ系 → 開催見込み(公式の中止記述はステージのみ)
という構造だ。「雨でも何かしらは楽しめるが、目玉ステージは天気次第」と覚えておけば間違いない。当日朝に必ず公式サイトを確認しよう。
2年ぶり復活 「土方歳三コンテスト」が帰ってくる
今年最大の話題は、2024年に最終回を迎えたはずの「土方歳三コンテスト in 箱館五稜郭」が、ファンの熱い要望で復活すること。1日目(5月16日)の13:30から特設ステージで開催される。「最後の幕臣」を演じる出場者が全国から集まり、衣装・所作・見栄まで競い合う名物企画。
幕末ロマンに浸るならここを外す手はない。
1日目(5月16日)の見どころ
碑前祭は朝からの巡礼ルート。中島三郎助父子最後之地(10:00)、碧血碑(10:50)、土方歳三最期之地(11:30)、五稜郭タワー箱館戦争供養塔(12:00)と、史跡を辿るように献花が進む。ここは「祭り」というより、150年余り前の鎮魂の儀式。観光客でも献花の流れに静かに合掌するだけで、五稜郭が単なる星型の公園ではないことを体で感じられる。
午後は13:00の開会宣言を皮切りに、13:30から土方歳三コンテストへ。
2日目(5月17日)の見どころ
朝10時、講談師・荒到夢形氏による五稜郭歴史紹介から始まり、10:30に「無血入場行進」が一の橋広場〜箱館奉行所〜特設ステージへ。続く11:15の開城セレモニーは、戊辰戦争の終結を象徴する一連の流れだ。
その後は浦賀芝浜社中の二人芝居(11:20)、日野ちばい塾の真剣抜刀術披露(11:50)、陸上自衛隊第11音楽隊の演奏(13:00頃)と続き、16:00の閉会宣言と紅白餅まきでフィナーレを迎える。
会場アクセスと駐車場の現実解
会場は五稜郭公園特設ステージ(箱館奉行所裏手)ほか。専用駐車場はなく、近隣の有料駐車場の利用となる。5月の連休明け週末・函館市内は混雑必至。市電「五稜郭公園前」電停から徒歩約15分、または函館バス「五稜郭公園入口」下車が現実的。北海道内から車で向かう人は、五稜郭タワー周辺の有料Pは早朝で満車になることもあるので、少し離れたコインパーキングや函館駅前から市電移動の選択肢を頭に入れておきたい。
持って行くと差がつくもの
5月の函館は晴れれば爽やかでも、海風で体感は冷える。曇天や小雨の予報なら、薄手のウィンドブレーカーと折りたたみ傘は必携。ステージ観覧は立ち見も多いので、コンパクトなレジャーシートや小型チェアがあると体力の消耗が違う。歴史好きなら、土方歳三や箱館戦争の予習本を一冊持っていくと、碑前祭の意味がぐっと深まる。
観覧グッズや函館旅の準備は、Amazonで折りたたみ椅子・観戦グッズを探すが便利。函館の歴史を深掘りしたい人は楽天ブックスで土方歳三・箱館戦争関連書籍を見るもチェックしておきたい。
歴史を、ただの過去にしない
戊辰戦争の最後、この星型の郭で何が起きたのか。教科書の数行で語られる出来事を、衣装をまとった人々の息づかいや、抜刀術の刃音、紅白餅の歓声で立ち上げ直す。それが箱館五稜郭祭の本当の役目だ。
雨が降ったらステージは止まる。けれど、150年前の風はやまない。空を読みながら、星型の歴史へ会いに行こう。
参考:箱館五稜郭祭 公式サイト、五稜郭タワー公式、はこぶら、函館国際観光コンベンション協会(2026年5月10日時点)


