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札幌・小学校給食「量が少ない」問題|無償化と物価高のあいだで起きていること

札幌市の小学校高学年に提供された給食の一例。パン、ポタージュ、おかず1品、牛乳200mlが白い食器に盛られている
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小6の給食が「配膳ミス?」と話題に

札幌市の小学6年生に提供された給食の写真がSNSで拡散。「これ配膳ミスじゃないの…?」という投稿をきっかけに、保護者の相談が相次いでいます。

発端は10月7日、HTB北海道ニュースが報じた「給食が少ない」「子どもがおなかをすかせて帰ってくる」という相談が増えているという内容です(HTB北海道ニュース)。

何が変わったのか|給食費は今年度から実質無償

札幌市は国の「給食費負担軽減交付金」と重点支援地方交付金を組み合わせ、令和8年度から小学校段階の保護者負担を実質無償にしました(札幌市公式)。

学年1食の食材単価うち重点支援地方交付金保護者負担
小1・2年371円80円実質無償
小3・4年378円87円実質無償
小5・6年382円91円実質無償
中学1〜3年452円124円328円(据え置き)

高学年の1食単価は昨年度から30円ほど上昇。残りは給食費負担軽減交付金(291円)と市の負担で埋めています。

ポイントはここです。「無償化=量が減った」ではなく、無償化と食材価格の高騰が同じタイミングで重なったのが実態。市は「現時点では令和8年度限りの取組み」と明記しています。

市長の説明は「変わっていない」

「給食費の無償化の前後で、量や献立、栄養素、こういったものについて内容は変わっておりません」— 秋元克広市長

根拠となるのが札幌市学校給食摂取基準です。1食あたりのエネルギーは低学年530kcal、中学年640kcal、高学年760kcal。成長期の必要量を前提に設計されています(札幌市資料)。

札幌市は298校・1日約143,000食を提供。市長は「国の交付金の基準額についても増額を要望していかなければいけない」と述べています。

SNSの口コミは真っ二つ

「本当に少ない」派

  • 「これ本当です。子供に見せたら『これ月曜日の給食だよ』と言ってます」@wpdmwjj
  • 「おかわりできない日は絶対に足りてないので、帰ってきたら必ずおやつか唐揚げなど食べさせてます」@wpdmwjj
  • 「写真の半分以下しか盛り付けてくれてないそうです。足りなくてお腹空くと言ってます」@nem1022
  • 「一年生なら時間内に食べきれない子もいる。五六年生なら足りない」@chirping33

「判断は早すぎる」派

  • 「うちの娘(西区公立小2年)は『こんな少なくないよ』と…札幌広いから地域差ありそう」@Daidaidaijob000
  • 「一元的に見て発狂するのがX民の悪癖。別の日は普通にこうですよ。栄養って総合的に判断するもの」@syntaxlearner
  • 「牛乳とポタージュでカロリー稼いでる」@Konomanoe

掲載の学校給食写真は「配膳ミスでは」と誤解されるほど衝撃的でしたが、献立は日替わり。1食の写真だけで年間の栄養量は判断できません。一方で「家でおにぎりを用意しておく」という保護者の声も報道されており、体感としての不足は無視できません(HTB)。

家庭でできる備え

結論|「量」より「財源」が本丸

国の「学校給食費の抜本的な負担軽減」は、小学校の完全給食で月5,200円が支援の基準額。ただし基準額を超えた分は自治体が保護者から徴収できる仕組みです(文部科学省)。

つまり、物価高で基準額を超えた瞬間、しわ寄せは給食の質か自治体の財政にいく。保護者が見るべきは1枚の写真ではなく、毎月の献立表と市の単価公表です。市長が国に求めているのは量の調整ではなく、交付金の増額——論点はそこに集約されています。