【追記|2026年6月更新】特別期間明けも警戒継続、札幌市街地で連日出没
🔸 「春の注意特別期間」明けも出没は止まらない 4〜5月の特別期間が終わっても警戒レベルは下がっていません。クママップの累計出没記録は12,725件超まで増加(4月時点の12,623件からさらに上積み)。苫小牧の菓子工場敷地内での目撃、札幌市豊平区羊ケ丘での捕獲・駆除など、6月に入っても市街地周辺で途切れず報告されています。(出典:クママップ)
🔸 札幌・羊ケ丘で「同じクマが連日出没」か 豊平区羊ケ丘の北海道農業研究センター構内のカメラが体長約1.3mのクマを捕捉。近くには羊ケ丘通があり市街地に近接、連日同一個体とみられる目撃が続きました。西区西野でも目撃があり、小学校の登校時間にパトロールが行われるなど、生活圏への接近が常態化しています。(出典:TBS NEWS DIG/HBC)
🔸 「クマ予報2026」が公開 札幌市は2025年に出没情報363件と過去最多を記録。これを受け、20年分のDNAデータをもとに出没リスクの高いエリアを特定する「クマ予報2026」が公開されました。住んでいる地域・行く現場のリスクを事前に把握できます。(出典:Yahoo!ニュース)
🔸 【重要】クマよけスプレーは市街地で持ち歩いても違法ではない 「街中で携帯すると銃刀法違反になるのでは」という不安に明確な答えが出ています。クマよけスプレーは現行法で規制されておらず、護身用具として違法にはなりません。ただし人に向けて使えば傷害罪等に問われ得るため、あくまでクマ対策として正しく携帯・使用することが前提です。工事現場でも練習用スプレーで噴射訓練を行う例が出ています。(出典:弁護士ドットコム・環境省) → 携帯時は専用ホルスターで腰に装着し、すぐ取り出せるようにするのが鉄則です。
🔸 SNS・現場の声(要旨)
「羊ケ丘、毎日のように出てて怖い」
「市街地でスプレー持ってて大丈夫か不安だったが違法じゃないと知って安心」
「現場でスプレー訓練やった、いざという時のために必要」
など、生活圏への接近と装備の実用性に関する声が中心でした。
追記のまとめ
- 🔹 特別期間明けも出没継続、クママップ累計12,725件超
- 🔹 札幌・羊ケ丘で連日出没、西野では登校時間にパトロール
- 🔹 「クマ予報2026」公開、20年分DNAでリスクエリア特定
- 🔹 クマよけスプレーは市街地携帯でも違法ではない(人への使用はNG)

冬眠明けのヒグマが本格始動。山菜採り・登山シーズンの今、あなたの「備え」は最新か?
4〜5月は「春のヒグマ注意特別期間」
北海道は4月1日〜5月31日を「春のヒグマ注意特別期間」に設定している。2026年は4月2日時点で、道内の警察に寄せられたクマ関連の通報がすでに79件。そのうち43件が3月に集中しており、冬眠明けのヒグマが一気に動き出している(HBC報道 2026年4月3日)。
昨年2025年のクマ通報件数は年間5,260件で、過去最多の記録を大幅に塗り替えた(UHB報道)。今年も高い水準で推移する可能性が高く、油断は禁物だ。
出没が多い「要注意エリア」
2026年4月23日時点のクママップ(kumamap.com)データでは、道内の累計出没記録は12,623件。直近30日で86件、直近7日でも15件と途切れない。
| エリア | 最近の状況 |
|---|---|
| 札幌市(南区・西区・中央区 山沿い) | 4月14日〜19日に複数件の目撃。2019〜2020年の合同調査で市街地約4km圏内の山林に少なくとも33頭の生息が確認済み(北海道新聞) |
| 上川管内(旭川市・比布町・和寒町) | 4月23日に比布町で目撃。和寒町は30日間で10件と突出 |
| 道東(根室市・別海町) | 3月末からヒグマの道路上目撃が相次ぐ。根室市では4月8日にも目撃 |
| 知床周辺 | 3月6日に知床自然センター付近で冬季以降初の足跡を確認 |
| オホーツク(紋別市) | 4月23日、国道273号で親子グマ3頭(親1+子2)が目撃 |
道内を出張で飛び回っていると、正直どこで遭ってもおかしくないのがリアルな肌感覚だ。
なぜ減らない? 背景にある数字
北海道が2026年3月30日に開いた専門家会議では、道内のヒグマ推定個体数が2023年末時点で約11,661頭と報告された(NHK北海道)。統計開始(1991年)以来、初の前年比減少となったが、道の管理目標(約8,200頭)とはまだ大きな開きがある。
政府が2026年3月に策定した「クマ被害対策ロードマップ」では、2034年度までに計12,540頭を捕獲し、個体数を約3割減の8,200頭まで抑える目標を掲げた。2025年度の捕獲数は1月末の速報値で2,013頭と過去最多を記録している(UHB報道)。
一方、2025年には札幌市で複数か所にヒグマが同時出没する「大量出没」が初めて発生(NHK北海道)。人間を恐れない「新世代クマ」の存在も指摘されており、数を減らすだけでは解決しない課題が浮き彫りになっている。
なお、2025年8月には知床・羅臼岳の登山道で登山者がヒグマに襲われ死亡する痛ましい事故も起きた。山は彼らの領域だという意識を改めて持ちたい。
今すぐやるべきヒグマ予防5か条
1. 音を出して存在を知らせる
熊鈴・ラジオ・声出しなど、継続的に音を発するのが基本。単独行動時は特に必須。
2. クマスプレーを携帯する
射程5〜10m。最後の防衛手段だが、持っているだけでは意味がない。事前に噴射手順を確認しておこう。
3. 早朝・夕方の山林行動を避ける
ヒグマは薄暮性。活動が活発な早朝と夕方は、河川敷や山際の散歩・ジョギングも注意が必要。
4. ゴミ・食べ残しを絶対に放置しない
ヒグマを人里に誘引する最大要因。札幌市では「ヒグマに開けられないゴミ置き場」の設置も始まった(NHK北海道 2026年3月30日)。キャンプ場でも徹底を。
5. 出没情報を毎日チェックしてから行動する
「ひぐまっぷ(higumap.info)」や各自治体の公式サイトで当日の目撃情報を確認。入山前のひと手間が命を守る。
おすすめヒグマ対策グッズ
熊撃退スプレー
「お守り」ではなく「実戦装備」として必携。噴射距離と有効成分(カプサイシン濃度)で選ぼう。
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熊鈴
遠くまで響く真鍮製がおすすめ。消音機能付きなら街中で音を止められて便利。
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もし遭遇したら ― 距離別の対処法
知床財団の推奨をベースにした対処の目安はこうだ。
遠い(100m以上): 静かにその場を離れる。絶対に走らない。
中距離(50〜100m): 穏やかに声を出しながら、視線を外さずゆっくり後退する。
近い(50m以内・クマが接近中): 倒木や石の上に立って体を大きく見せる。逃げ切れないと判断したらクマスプレーを構え、7〜8mまで引きつけて噴射。
やってはいけないこと: 背中を見せて走る。食べ物を投げて気を引く(学習してしまう)。
まとめ ―「まさか」は、もう通用しない
札幌の住宅街でも、知床の登山道でも、出張先の国道沿いでも。2026年春、ヒグマはすでに動いている。
山菜採り、釣り、登山、キャンプ、そして仕事の現場――北海道の春を生きるすべての人へ。
情報・装備・心構え。この3つを揃えてから、外に出よう。
※本記事のデータは2026年4月23日時点の各公式ソースに基づきます。出没状況は日々変わるため、最新情報は 北海道庁ヒグマ情報・ひぐまっぷ・各自治体の公式サイトをご確認ください。



