北海道の「今」をリアルタイム配信。天気・道路・観光地の映像まとめ観たい方はこちら

【2026年春】北海道ヒグマ活動開始!別海・根室で衝撃映像連発|昨春のハンター重傷事件に学ぶ安全対策ガイド

PR
2026年春・北海道のヒグマ出没を示すイラスト。別海町のシカ捕食・根室のタンチョウ遭遇事例を受けた啓発記事のアイキャッチ画像。

雪解けと同時に、クマが動き出した

毎年この季節になると、北海道を飛び回る身として背筋が伸びる思いがする。3月末から4月にかけて、道内各地でヒグマの目撃情報が一気に増える。今年2026年も例外ではなかった。別海町では体長2m超のヒグマがシカを捕食する衝撃映像が、根室市ではタンチョウと至近距離でにらみ合うクマの姿が相次いで撮影された。春の北海道に踏み込む前に、この情報を必ず読んでほしい。

【速報①】別海町でヒグマがシカを捕食|2026年3月28日

「シカ食ってるじゃん!うわ、シカ食ってるクマこれ!」

2026年3月28日、北海道東部の別海町で対岸から釣りをしていた人たちが、その瞬間を目撃した。体長2m超のヒグマが突然水に飛び込み、水柱を立てながら小ジカに襲いかかった。力づくで引きずる様子があたりに響き渡るクマの唸り声とシカの鳴き声とともに撮影された。

「うわ、やばいわ…」

驚いた釣り人たちは危険を感じてすぐに現場を離れたという。

この映像が示す重大な事実

  • 冬眠明けのヒグマは極度の空腹状態にある
  • 体重を大幅に落としたクマは食料確保のために積極的に行動する
  • 水辺・河川沿いはクマの行動ルートと重なりやすい危険ゾーン

📹 衝撃映像はこちら(YouTube) 

📹 冬眠明け激ヤセクマ&全道出没まとめ(YouTube)

【速報②】根室市でタンチョウとヒグマが至近距離でにらみ合い|2026年3月31日

2026年3月31日午後5時ごろ、根室市東梅の東梅橋付近の岸辺で、タンチョウとヒグマが向き合う珍しい場面が撮影された。撮影者は岸辺から約150m離れた場所からこの様子を目撃した。

もともと岸辺にいたタンチョウ(オス・首を伸ばすと体高約1.5m)のところへ、体長約1.5mのヒグマが近づいてきた。タンチョウは一歩も引かずにクマに近づき威嚇。するとクマはタンチョウを気にしながらのそのそと戻っていったという。

📹 タンチョウ vs ヒグマ にらみ合い映像(YouTube)

ここに潜む危険のサイン

この映像は「ほほえましい」では済まされない。タンチョウのえさ場である東梅橋付近にヒグマが堂々と現れたという事実は、クマが人里近くまで食料を求めて行動していることの証拠だ。3〜5月はタンチョウの産卵期であり、えさ場周辺への人の立ち入りには特に注意が必要だ。

【背景】なぜ2026年春は特に危険なのか

新得町「ベア・マウンテン」の坂出勝園長の解説によると、冬眠明けのクマの実態はこうだ。

「飢えに耐えながら広範囲を少しずつ歩いて、フキノトウや2025年秋に落ちたどんぐりなどを何とか拾い集める」

冬眠前420kgあったクマが冬眠で約60kg減少し360kgになるケースも確認されている。体重を大幅に落とした状態で目覚めたクマは、食料確保のために普段以上に広範囲・積極的に行動する。

さらに2025年秋はドングリが不作だったことが報告されており、その影響が2026年春まで続いている可能性が高い。食料不足のクマが人里近くまで出没しやすい状況が重なっているのだ。

北海道のヒグマ推定生息数はこの30年余りで約2.2倍に増加し、現在は約1万2000頭とされている。

【過去の教訓】2025年4月・美唄市のハンター重傷事件

昨春2025年4月3日、北海道美唄市の山中で起きた事件は、ヒグマの恐ろしさを改めて突きつけた。

地元猟友会に所属する76歳の男性ハンターが、シカ猟のため1人で山に入ったところ、突然ヒグマに襲われた。

「突然クマに襲われた。顔を引っかかれ頬骨のところをもっていかれた」(被害にあった男性の家族)

顔・脚などに大ケガを負い、頬骨まで達する裂傷と感染症の治療が続いた。現場には血に染まったリュックと血の付いたタオルが残された。

この事件が示す教訓は明確だ。

  • ベテランハンターでさえ1人での入山は命取りになる
  • クマは音もなく突然襲いかかる
  • 顔面への攻撃は頭部・顔面損傷につながりやすく、クマ外傷の約9割が顔面損傷とする医師の報告もある
  • 感染症リスクも見逃せない深刻な後遺症がある

📹 ハンター負傷の一報(YouTube) 

📹 目撃者の証言「目の下がひどくえぐれてた」(YouTube)

春山・野外活動前に必ず実践する安全対策5か条

① クマ鈴・ラジオは「必ず」携行する

クマは基本的に人間を避ける。しかし不意打ちの遭遇が最も危険だ。自分の存在を音で知らせ続けることが最大の予防策になる。

② 1人での入山・入林を避ける

美唄市のハンター事件が示すとおり、単独行動はリスクを何倍にも高める。必ず複数人で行動し、行き先を誰かに伝えてから出発すること。

③ 水辺・河川沿いは特に警戒する

別海町の映像が示すように、冬眠明けのクマは食料を求めて水辺を行動ルートにすることが多い。釣りや山菜採りで河川沿いに入る場合は最大限の警戒が必要だ。

④ 熊スプレーを携行・使い方を事前確認する

熊スプレーは適切に使えば高い防御効果がある。しかし使い方を知らなければ意味がない。購入後に必ず使用方法を確認し、すぐ取り出せる位置に装着しておくこと。

⑤ 強風注意報・天候悪化時は入山しない

クマは嗅覚が非常に優れているが、強風時は人間の気配を察知しにくくなる。天候が悪い日はクマとの不意の遭遇リスクが上がることを覚えておきたい。

クマ対策グッズはこちら 

Amazonでクマスプレー・熊鈴を探す 

楽天でアウトドア安全グッズを探す

北海道に生きるということ

自然の豊かさと危険は、いつも表裏一体だ。別海町の川辺で起きた捕食劇も、根室の野原でのにらみ合いも、美唄の山中での悲劇も、すべて「ヒグマと共存する北海道」の現実を示している。

春のフィールドに出る前に、情報を集め、道具を整え、仲間と行動する。

その一手間が、命を守る。

📡 最新のヒグマ出没情報は北海道庁・各市町村の公式サイト・根室市公式LINEでご確認ください。 ✍️ 執筆:かめきち(北海道在住・現場最前線レポーター)