更新:2026年3月25日
速報|知床カヤックツアーで「春ヒグマ」今季初遭遇
2026年3月25日、FNNプライムオンラインなど複数メディアが報道。
知床半島のカヤックツアー中、体長約1.5メートルのヒグマが海岸沿いに姿を現し、ガイドと観光客がカヤック上から撮影に成功した。
冬眠明けとみられる「春ヒグマ」の今季初遭遇で、観光業界にも緊張が走っている。
実はこれより前の3月6日にも、知床自然センター近くの林内でヒグマの足跡が今冬初めて確認されていた(知床財団公式X発表)。
道東で相次ぐ異変|角にロープが絡まったエゾシカ
3月22日〜24日、北海道厚岸町で角にロープが幾重にも巻き付いたオスのエゾシカが相次いで目撃された。確認は少なくとも2頭。
地元住民の証言によると「シカ除けネットに突っ込んだのが原因ではないか」とのこと。
厚岸町は以下のように呼びかけている。
「ロープを外そうとすると暴れる可能性がある。見かけても絶対に近づかないでください。角は春に自然に抜け落ちます」
SNS上では心配の声が相次いだが、専門家も「春の落角で自然に解消する可能性が高い」としている。
なぜ2026年は「特に危険」なのか
背景にあるのは、2025年秋のドングリ大凶作。
北海道庁の調査ではヒグマの主要な餌である木の実4種すべてで豊作地点がゼロだった。
冬眠前に十分な栄養を蓄えられなかったクマが、春先から人里に食べ物を求めて降りてくるリスクが例年以上に高い。
数字で見る2025年〜2026年のヒグマ状況は深刻そのもの。
2025年の北海道クマ通報件数は5,260件で過去最多。
捕獲数は2,013頭(2026年1月末速報値)で前年度の約2倍。
人身被害の死者は全国で9人と、こちらも過去最多を記録した。
北海道は2026年1月、ヒグマ警報の発令基準を改正。
「人身被害が発生する恐れが非常に高まったとき」にも警報を出せるようにした。
つまり、2026年春は例年以上にヒグマの出没が多くなる可能性が高い。
3月中旬〜すでに各地で目撃ラッシュ
3月に入ってからの主な目撃情報を整理する。
3月6日に知床自然センター付近でヒグマの足跡を確認。
3月15日には根室市落石で列車内からクマの走る姿が撮影された。
同日、厚岸町・別海町でも目撃が相次いだ。
3月18日にはHBC北海道放送が「3月は毎年通報件数が急増する時期」と注意を呼びかけ、十勝でもクマの動きが報告されている。
そして3月25日、知床のカヤックツアーで春ヒグマと今季初の遭遇。
北海道では4月〜5月を「春のヒグマ注意特別期間」に設定しているが、実質的にはもう始まっていると考えるべきだ。
春の北海道で守るべき5つのルール
① 鈴やラジオで音を出しながら歩く
ヒグマは基本的に人を避ける。こちらの存在を知らせることが最大の予防策。
② 食べ物やゴミを放置しない
冬眠明けのクマは極度の空腹。生ゴミの匂いに敏感に反応する。
③ 早朝・夕暮れの単独行動を避ける
クマの活動が活発になる薄暗い時間帯は特に危険。
④ クマスプレーを携帯する
環境省の知床ガイドラインでも推奨。
射程3〜4m、北米グリズリー対応品がベスト。
⑤ 目撃したら自治体に通報
北海道庁のヒグマ注意喚起ページや各市町村の窓口へ。
情報共有が被害防止の第一歩。
春休みの北海道旅行に!安全を守るおすすめグッズ
記事を読んで「ちゃんと備えよう」と思った方へ。
レンタカーでの道内ドライブ、アウトドアで役立つアイテムを厳選した。
熊よけスプレー(ヒグマ対応)
北海道の山やキャンプ場では必携。
カプサイシン成分でクマの攻撃を止める確率は北米データで90%以上。環境省・知床財団も推奨している。
熊よけ鈴(大音量タイプ・消音機能付き)
登山やトレッキングの基本装備。
音で存在を知らせてクマとの遭遇を未然に防ぐ。
ドライブレコーダー(前後2カメラ)
北海道のドライブではエゾシカとの衝突事故が多発。
万が一の記録用に前後カメラタイプが安心。
保険の交渉にも使える。
LEDヘッドライト(充電式・防水)
早朝や夕暮れの行動時に。
クマは光にも反応するため、明るいライトは安全面でも有効。
まとめ
2026年の春は、ドングリ凶作→通報過去最多→警報基準改正という流れの中で迎える、かつてないレベルの「クマ警戒シーズン」だ。
知床の春ヒグマ今季初遭遇、厚岸のロープ絡まりエゾシカ。
どちらも北海道の自然の厳しさと、人と野生動物の距離が近づいている現実を突きつけるニュースだった。
春休みに北海道を旅する人も、地元で暮らす人も、「備えあれば憂いなし」。
鈴を鳴らし、スプレーを持ち、情報を確認する。
その小さな準備が命を守る。


